問41 家庭訪問時、夫は会社に出勤しており不在であった。Bちゃんは一人歩きが可能で、意味のある言葉を発している。 Aさんはマスクをしており、左眼の下から顎にかけて紫色に変色した内出血がある。玄関から見える室内は、ふすまが破れているなど荒んだ様子がみられる。 保健師が追加で確認するBちゃんの状態で優先度が高いのはどれか。
前提文
Aさん(26歳、女性)。会社員の夫と長女のBちゃん(1歳8か月)との3人暮らし。
Bちゃんは1歳児健康診査を受診しており、異常はなかった。1歳6か月児健康診査が未受診だったため、地区担当の保健師が電話で次回の1歳6か月児健康診査の日程を連絡した。
Aさんが電話に出たが、対応の声は小さく「Bは元気です。心配なことはありません」と言い、保健師の受診の勧めに応じなかった。
保健師は「健康診査の会場でお渡しする予防接種の書類がありますので、受診できないようならお持ちしますね」と伝えて電話を切り、家庭訪問を行うこととした。
- 偏食
- う蝕
- 身体の外傷
- オムツかぶれ
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問42 家庭訪問の間、Bちゃんは機嫌よく過ごしている。保健師が予防接種の書類の説明を行っている間、Aさんは顔を伏せたままであった。 ドメスティック・バイオレンス(DV)のスクリーニングとして、保健師は「家庭訪問をした方にお聞きしている質問がありますのでお尋ねしますね」とAさんに説明してから質問を行った。 ドメスティック・バイオレンス&DV)のスクリーニングとして保健師が行う質問で最も適切なのはどれか。
前提文
Aさん(26歳、女性)。会社員の夫と長女のBちゃん(1歳8か月)との3人暮らし。
Bちゃんは1歳児健康診査を受診しており、異常はなかった。1歳6か月児健康診査が未受診だったため、地区担当の保健師が電話で次回の1歳6か月児健康診査の日程を連絡した。
Aさんが電話に出たが、対応の声は小さく「Bは元気です。心配なことはありません」と言い、保健師の受診の勧めに応じなかった。
保健師は「健康診査の会場でお渡しする予防接種の書類がありますので、受診できないようならお持ちしますね」と伝えて電話を切り、家庭訪問を行うこととした。
- 「今一番困っていることは何ですか」
- 「何もできないと落ち込むことがありますか」
- 「嫌なことがあってもすぐに忘れることができますか」
- 「パートナーといるときに怖いと感じることがありますか」
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問43 Aさんは「実は昨夜、夫に殴られました。半年くらい前から夫に殴られることが時々あります。今まで誰にも言えませんでした」と言う。Aさんには腹部にも大きなあざがあった。このときの保健師の対応で優先度が高いのはどれか。
前提文
Aさん(26歳、女性)。会社員の夫と長女のBちゃん(1歳8か月)との3人暮らし。
Bちゃんは1歳児健康診査を受診しており、異常はなかった。1歳6か月児健康診査が未受診だったため、地区担当の保健師が電話で次回の1歳6か月児健康診査の日程を連絡した。
Aさんが電話に出たが、対応の声は小さく「Bは元気です。心配なことはありません」と言い、保健師の受診の勧めに応じなかった。
保健師は「健康診査の会場でお渡しする予防接種の書類がありますので、受診できないようならお持ちしますね」と伝えて電話を切り、家庭訪問を行うこととした。
- Aさんの夫との面接を行う。
- Aさんの医療機関への受診を勧める。
- AさんとBちゃんの婦人保護施設への避難を勧める。
- 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法)について説明する。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問44 Aさんの治療や検査について正しいのはどれか。
前提文
Aさん(65歳、女性)。夫、長女および長女の子どもとの4人暮らし。
長女の夫は単身赴任中である。Aさんは2か月前から軽い咳があったが、1週前から咳が激しくなり、3怠感が出現したため自宅近くのかかりつけ医を受診した。
胸部エックス線写真で異常陰影が認められ、病院を紹介された。喀痰塗抹検査陽性および結核菌PCR陽性のため肺結核と診断され、入院した。
診断した医師から保健所に発生届が提出された。既往歴に特記すべきことはない。
- 抗結核薬3剤で治療する。
- 薬剤感受性検査を実施する。
- 喀痰培養検査は不要である。
- インターフェロンγ遊離試験(IGRA)を実施する。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問45 保健師が病院を訪問し、Aさんに確認した接触者の情報を表に示す。接触者健康診断におけるハイリスク接触者はどれか。
前提文
Aさん(65歳、女性)。夫、長女および長女の子どもとの4人暮らし。
長女の夫は単身赴任中である。Aさんは2か月前から軽い咳があったが、1週前から咳が激しくなり、3怠感が出現したため自宅近くのかかりつけ医を受診した。
胸部エックス線写真で異常陰影が認められ、病院を紹介された。喀痰塗抹検査陽性および結核菌PCR陽性のため肺結核と診断され、入院した。
診断した医師から保健所に発生届が提出された。既往歴に特記すべきことはない。
- 夫
- 長女
- 長女の夫
- 長女の子ども
- 友人
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問46 入院から4週後、Aさんは服薬を自己管理できており、薬剤による副作用有害事象もみられていない。 喀痰塗抹検査が連続して3回陰性となったため退院することとなった。病院を訪問した保健師にAさんから「服薬を続ける以外に、自宅に帰ってから結核をうつさないために私や家族が何かすることはありますか」と相談があった。 退院後の結核の二次感染予防について、Aさんに行う説明で適切なのはどれか。
前提文
Aさん(65歳、女性)。夫、長女および長女の子どもとの4人暮らし。
長女の夫は単身赴任中である。Aさんは2か月前から軽い咳があったが、1週前から咳が激しくなり、3怠感が出現したため自宅近くのかかりつけ医を受診した。
胸部エックス線写真で異常陰影が認められ、病院を紹介された。喀痰塗抹検査陽性および結核菌PCR陽性のため肺結核と診断され、入院した。
診断した医師から保健所に発生届が提出された。既往歴に特記すべきことはない。
- Aさんと接する者はN95マスクをしてもらう。
- 長女の子どもとは服薬終了まで接触しない。
- 長女の夫にBCGの接種を勧める。
- 二次感染の予防対策は必要ない。
- Aさんが触れた物は消毒する。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問47 新生児訪問時のAちゃんのアセスメントを行うために、追加で確認すべき情報で最も優先度が高いのはどれか。
前提文
Aちゃん(日齢20、男児)は、両親と3人暮らし。出産の状態および早期新生児期の経過を記した母子健康手帳の一部を以下に示す。保健師は新生児訪問のため、6月30日に自宅を訪問した。
訪問時のAちゃんは、身長49.5cm、体重3,150g。授乳後で機嫌よく活発に四肢を動かしていたが、その後は眠ってしまった。
栄養は母乳のみで1日の授乳回数は8、9回程度、授乳間隔は約3時間であった。
授乳前のオムツ交換のたびに排尿あり。排便は3〜5回/日。黄疸はない。顔面の湿疹および前頭部に脂漏性の湿疹あり。音への反応あり。父親の仕事の都合で、Aちゃんの1か月児健康診査は7月15日に予約している。
- 聴覚検査の結果
- 1回の授乳時間
- 股関節の開排の制限の有無
- 入浴時の石けんの使用の有無
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問48 保健師は、Aちゃんの新生児訪問時の状況を母子健康手帳に記載し、予防接種を受けるかかりつけの小児科クリニックを決めておくと良いことなどを説明した。 保健師がAちゃんの母親に心配なことはないか聞くと「Aと視線が合わないことや、大きな音がしたときに驚いたように両手を広げることがあり、心配だ」と話した。 このときの保健師の対応で適切なのはどれか。
前提文
Aちゃん(日齢20、男児)は、両親と3人暮らし。出産の状態および早期新生児期の経過を記した母子健康手帳の一部を以下に示す。保健師は新生児訪問のため、6月30日に自宅を訪問した。
訪問時のAちゃんは、身長49.5cm、体重3,150g。授乳後で機嫌よく活発に四肢を動かしていたが、その後は眠ってしまった。
栄養は母乳のみで1日の授乳回数は8、9回程度、授乳間隔は約3時間であった。
授乳前のオムツ交換のたびに排尿あり。排便は3〜5回/日。黄疸はない。顔面の湿疹および前頭部に脂漏性の湿疹あり。音への反応あり。父親の仕事の都合で、Aちゃんの1か月児健康診査は7月15日に予約している。
- 1か月児健康診査の受診日を早めるよう勧める。
- Aちゃんの近くで大きな音を立てて反応を確認する。
- 新生児にみられる正常なことであり心配ないと説明する。
- 予防接種は病気の有無を確認してから受けるよう説明する。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問49 この結果から読み取れるのはどれか。
前提文
人口5万人、高齢化率34%のA市。主な産業は農業と農産加工業である。
平成25年度から第2期特定健康診査等実施計画に基づき、60歳未満の特定健康診査受診率の向上および生活習慣病の予防対策に取り組んできた。今後は重症化予防に力を入れて取り組む予定である。
特定健康診査実施後の結果を表に示す。
- 特定健康診査受診率は今後横ばいとなる。
- 特定保健指導によって医療費が削減された。
- 特定保健指導によって健康状態が改善している。
- 60歳未満の者の特定健康診査受診率は今後増加する。
- 特定健康診査受診者のうち、メタボリックシンドローム該当者の割合は60歳未満より60歳以上で高い。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問50 A市保健師は、A市郊外の農村地区にあるB地区を対象に、糖尿病の重症化予防に取り組むことにした。 B地区は人口約3,000人、高齢化率44%であり、内科無床診療所が1か所あるが、市立総合病院までは車で30分かかる。糖尿病と診断されたことがある者の全戸訪問に取り組んだところ「B地区から市中心地区にある市立総合病院に受診すると、通院と待ち時間で半日以上必要なため、特に農繁期に治療を中断してしまう」と言う者が多かった。そこで保健師は、B地区の糖尿病患者が継続的に糖尿病の治療が受けられるよう検討することが必要であると考えた。 治療継続のための対策として最も適切なのはどれか。
前提文
人口5万人、高齢化率34%のA市。主な産業は農業と農産加工業である。
平成25年度から第2期特定健康診査等実施計画に基づき、60歳未満の特定健康診査受診率の向上および生活習慣病の予防対策に取り組んできた。今後は重症化予防に力を入れて取り組む予定である。
特定健康診査実施後の結果を表に示す。
- B地区での糖尿病患者会の発足
- 糖尿病の治療中断者への特定健康診査の受診勧奨
- B地区住民専用の市立総合病院への送迎バスの運行
- B地区診療所における月回の糖尿病専門外来の開設
▶︎ 国試過去問の解答&解説
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