第106回 保健師国家試験 午前

第106回 保健師国家試験 午前

問51 被災後7日、A避難所の避難者は200人となった。日中は自宅の片付けに出かける者もいるが、身体活動が少なく横になっている高齢者も多い。A避難所担当の保健師は、避難者名簿、避難所生活のスケジュール表を作成し、健康支援を行うこととした。この時の保健師の対応で優先されるのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

大規模災害が発生し、市内に避難所が開設された。

被災後3日、A避難所には 300人が避難しており、市保健師1人が配置されている。Bさん(85 歳、男性)は、脳梗塞の既往があり、右片麻痺で杖歩行である。要介護1の認定を受けている。

Bさんの妻が「夫はトイレが心配で、ほとんど眠れていないようです。そのせいか時々私のことが分からなくなります」と保健師に話した。

  1. 炊き出しメニューの工夫
  2. 避難者全員の睡眠状況の確認
  3. 整形外科医による健康教育の依頼
  4. 深部静脈血栓症­の予防体操の実施

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第106回 保健師国家試験 午前

問52 Aさんの夫に対するB保健師の対応で最も適切なのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

Aさん(79 歳、女性) 。夫80 歳 と2人暮らし。腰痛があり2年前から整形外科に通院している。A さんは、市役所の高齢福祉課の窓口に朝から2時間以上座っていた。

高齢福祉課の B保健師がAさんに声をかけたところ、Aさんは「何をしに来たか忘れた。どうしようかしら」と話した。B保健師は Aさんに了解を得て夫に迎えに来てもらい、夫から話を聞いた。

夫は Aさんについて「普段と変わった様子はなく、日々の生活で困っていることもない」と困惑した表情で話す。

  1. かかりつけ医に相談するように促す。
  2. 認知症外来のある医療機関一覧表を渡す。
  3. 担当地区の民生委員に相談することを勧める。
  4. 地域包括支援センターの保健師に連絡することの了承を得る。

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第106回 保健師国家試験 午前

問53 2か月後、Aさんの夫が市役所に来所し「親戚の家に行くと言っていた妻が隣町の図書館で発見されたこともあり、受診をしたら認知症と診断された。 これからが不安だ」と B 保健師に話した。後日、地域ケア会議に出席した B 保健師は、A さんのケースを報告した。会議では、市内の認知症高齢者が増加しており、今後さらに、市民の認知症についての正しい知識の啓発と理解を促進し、地域で認知症高齢者や家族を支える必要性が共有された。 市民の認知症への理解を深めるために保健師が実施することで適切なのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

Aさん(79 歳、女性) 。夫80 歳 と2人暮らし。腰痛があり2年前から整形外科に通院している。A さんは、市役所の高齢福祉課の窓口に朝から2時間以上座っていた。

高齢福祉課の B保健師がAさんに声をかけたところ、Aさんは「何をしに来たか忘れた。どうしようかしら」と話した。B保健師は Aさんに了解を得て夫に迎えに来てもらい、夫から話を聞いた。

夫は Aさんについて「普段と変わった様子はなく、日々の生活で困っていることもない」と困惑した表情で話す。

  1. 認知症専門の医療機関の誘致
  2. 認知症対応型通所介護の拡充
  3. 認知症サポーター養成講座の講師養成
  4. 介護予防事業対象者の把握のための基本チェックリストの普及

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問54 目標とする項目の一部に関して、A市に在住する男性のデータを表に示す。5年前と現在のデータを比較して評価した。目標を達成した項目はどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

人口約15 万人のA市。大都市郊外のベッドタウンであり、人口は 10年前をピークに微減している。

現在の高齢化率は26%であり、独居高齢者の増加が課題である。市では「健康でイキイキとした暮らしを地域で支えるまち」を目指し、健康増進計画を策定した。

  1. 大腸がん検診受診率
  2. 収縮期血圧の平均値
  3. 足腰に痛みのある高齢者の割合
  4. 就業又は何らかの地域活動をしている高齢者の割合

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第106回 保健師国家試験 午前

問55 A 市の健康増進計画の評価結果を受け、市の目標達成に向けたまちづくりを推進していくために、住民と協働した特別プロジェクトの立ち上げが決定した。このプロジェクトの計画を立案するにあたり保健師が行うことで最も適切なのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

人口約15 万人のA市。大都市郊外のベッドタウンであり、人口は 10年前をピークに微減している。

現在の高齢化率は26%であり、独居高齢者の増加が課題である。市では「健康でイキイキとした暮らしを地域で支えるまち」を目指し、健康増進計画を策定した。

  1. A市の健康課題を住民と話し合う。
  2. 独居高齢者の全戸家庭訪問を行う。
  3. 認知症予防の健康教育を実施する。
  4. 介護予防に関する講演会を開催する。

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