第106回 保健師国家試験 午前

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第106回 保健師国家試験 午前

問41 Aさんから得る情報で優先度が高いのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

Aさん(44 歳、女性)。特定健康診査の結果は、身長156 cm、体重72 kg。BMI29.6。腹囲93 cm。血圧135/85 mmHg。空腹時血糖 95 mg/dL、HDL コレステロール38 mg/dL、中性脂肪160 mg/dL。喫煙歴はない。

特定健康診査の結果、特定保健指導の対象であると説明したところ「運動は嫌いだし、保健指導は必要ない」と言っていたが、保健師の働きかけで初回面接を行うことができた。

初回面接では、保健師はAさんの行動変容ステージを無関心期であると判断し、A さんの思いを受け止めながら、検査結果の示す意味を説明した。

  1. 食事の好み
  2. 1日の運動量
  3. 過去 10 年間の体重
  4. 将来の自分の健康についての考え

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第106回 保健師国家試験 午前

問42 初回面接で、A さんから「1か月に1kg の体重減少を目標に、食事と運動の改善に取り組んでみたい」という発言が聞かれ、間食を減らして毎日 8,000 歩を目標に歩くこととした。 初回面接から2週後に電話連絡したところ、A さんは「間食はしていないし、ご飯は小さなお茶碗に変えて1杯だけに減らしている。なかなか毎日8,000 歩は歩けない。体重はあまり変わらない。こんな自分はだめだ」と話した。 この時の保健師の対応で最も適切なのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

Aさん(44 歳、女性)。特定健康診査の結果は、身長156 cm、体重72 kg。BMI29.6。腹囲93 cm。血圧135/85 mmHg。空腹時血糖 95 mg/dL、HDL コレステロール38 mg/dL、中性脂肪160 mg/dL。喫煙歴はない。

特定健康診査の結果、特定保健指導の対象であると説明したところ「運動は嫌いだし、保健指導は必要ない」と言っていたが、保健師の働きかけで初回面接を行うことができた。

初回面接では、保健師はAさんの行動変容ステージを無関心期であると判断し、A さんの思いを受け止めながら、検査結果の示す意味を説明した。

  1. 急に体重は減らないと話す。
  2. スポーツジムに通うことを提案する。
  3. 食事と運動を併せて取り組む必要性を話す。
  4. 自主的にご飯の量を減らしている努力を認める。

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問43 6か月後の最終評価面接では、体重66 kg、腹囲85cmであり、Aさんは「何度もやめたくなったが、なんとか続けられた」と話した。 Aさんは、翌年の特定健康診査を受診し、身長156cm、体重67kg。BMI 27.9。腹囲86cm。血圧 130/80 mmHg。空腹時血糖90mg/dL、HDLコレステロール45mg/dL、中性脂肪142mg/dL という結果であった。 この時の A さんの状態はどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

Aさん(44 歳、女性)。特定健康診査の結果は、身長156 cm、体重72 kg。BMI29.6。腹囲93 cm。血圧135/85 mmHg。空腹時血糖 95 mg/dL、HDL コレステロール38 mg/dL、中性脂肪160 mg/dL。喫煙歴はない。

特定健康診査の結果、特定保健指導の対象であると説明したところ「運動は嫌いだし、保健指導は必要ない」と言っていたが、保健師の働きかけで初回面接を行うことができた。

初回面接では、保健師はAさんの行動変容ステージを無関心期であると判断し、A さんの思いを受け止めながら、検査結果の示す意味を説明した。

  1. 情報提供レベル
  2. 動機づけ支援レベル
  3. 積極的支援レベル
  4. 医療機関への受診勧奨レベル

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第106回 保健師国家試験 午前

問44 ある日、民生委員のCさんから「最近加わったスタッフから、「保護者にどう声かけして良いか自信がなくて不安だ」という声を聞いた。 民生委員としてどうしたら良いだろうか」と保健師に相談があった。保健師がCさんに提案する内容で最も適切なのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

人口12万人のA市のB地区。1980年代に開発された新興住宅地で、市全体の出生は緩やかに減少し、高齢化が進行している。

B地区では月2回、民生委員3名と地区内のボランティア7名をスタッフとして、地区の乳幼児とその保護者を対象とした育児サロンが10年ほど前から開催されている。

地区担当保健師は2〜3か月ごとにサロンに参加し、参加者やスタッフの相談に応じている。

  1. 「慣れるまで見守りましょう」
  2. 「個別にCさんの経験を伝えてください」
  3. 「スタッフ間で保護者への関わり方を振り返る機会を設けましょう」
  4. 「自信のないスタッフは無理に出席しなくて良いことを伝えてください」

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第106回 保健師国家試験 午前

問45 地区担当保健師が参加した日のサロンで、参加していた保護者から災害時の不安に関する訴えが聞かれたことが発端で、B 地区でも防災に向けた対策をみんなで考えていくことが必要ではないかという声が多く聞かれた。 保健師は、この機会を B地区の防災対策の促進につなげようと考えた。地区担当保健師がB地区に対して行う支援で適切なのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

人口12万人のA市のB地区。1980年代に開発された新興住宅地で、市全体の出生は緩やかに減少し、高齢化が進行している。

B地区では月2回、民生委員3名と地区内のボランティア7名をスタッフとして、地区の乳幼児とその保護者を対象とした育児サロンが10年ほど前から開催されている。

地区担当保健師は2〜3か月ごとにサロンに参加し、参加者やスタッフの相談に応じている。

  1. B地区の要配慮者の確認を提案する。
  2. B地区の防災リーダーを担う。
  3. 消防団への加入を勧める。
  4. 地区防災計画を作成する。

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問46 1年後、それまでA市役所の職員健康管理を担当していた3年目の保健師のDさんがこの保健センターに異動となり、初めて地区担当保健師としてB地区を担当することになった。 Dさんの上司である保健師は、Dさんの地区活動に関する職場内研修­を計画した。職場内研修­に活用する業務で適切なのはどれか。2つ選べ。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

人口12万人のA市のB地区。1980年代に開発された新興住宅地で、市全体の出生は緩やかに減少し、高齢化が進行している。

B地区では月2回、民生委員3名と地区内のボランティア7名をスタッフとして、地区の乳幼児とその保護者を対象とした育児サロンが10年ほど前から開催されている。

地区担当保健師は2〜3か月ごとにサロンに参加し、参加者やスタッフの相談に応じている。

  1. 育児サロンの事業評価
  2. 地区担当保健師の自主勉強会の企画
  3. B 地区に関する人口統計指標の分析
  4. 地区の困難事例検討会に助言者として出席
  5. 県内の新任期の保健師を対象とした研修会の参加

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問47 産後2週、A さんは保健所を訪れ「病院から言われて、Bの医療費が助成される制度の手続きに来ました」と話した。Bちゃんに適用されるのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

Aさん(25歳、初妊婦)。夫(25歳、会社員)と暮らしている。妊娠中に胎児の異常を認め、Fallot<ファロー­四徴症>と診断された。

Aさんは、総合周産期母子医療センターで帝王切開術にて 2,500gのBちゃんを出産した。Aさんは産後1週で退院した。

  1. 自立支援医療更生医療
  2. 小児慢性特定疾病医療費
  3. 未熟児養育医療
  4. 療育医療

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問48 Aさんから保健所に「Bは2か月間の入院の後、先週退院した」と連絡があり、翌日保健師が家庭訪問した。主治医から、月に1回外来を受診するよう指導を受けている。 Aさんは「体重が6kg 以上に増えるのを目途に手術をするといわれていますが、まだ3kg を超えたところです。家に帰ってきてからあまりミルクを飲んでくれず、泣いてばかりいるので困っています」と話した。保健師の対応で適切なのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

Aさん(25歳、初妊婦)。夫(25歳、会社員)と暮らしている。妊娠中に胎児の異常を認め、Fallot<ファロー­四徴症>と診断された。

Aさんは、総合周産期母子医療センターで帝王切開術にて 2,500gのBちゃんを出産した。Aさんは産後1週で退院した。

  1. 「ミルクを濃くして飲ませましょう」
  2. 「1回の哺乳時間を長くとりましょう」
  3. 「授乳毎に体重を測って確認しましょう」
  4. 「泣いた時は早めに抱きかかえてあやしましょう」

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問49 B ちゃんは2歳までに3回の心臓手術を受け、それ以降は合併症もなく過ごしている。Bちゃんは4歳になり、年1回の経過観察となっている。半年後、Aさんは保健所に来所し「B を来年から幼稚園に入れようと思い、主治医にも問題ないと言われたので近くの幼稚園に見学に行った。 でも、みんな元気いっぱいで、B が入園してやっていけるのか不安になった」と話した。この時の A さんへの保健師の助言で適切なのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

Aさん(25歳、初妊婦)。夫(25歳、会社員)と暮らしている。妊娠中に胎児の異常を認め、Fallot<ファロー­四徴症>と診断された。

Aさんは、総合周産期母子医療センターで帝王切開術にて 2,500gのBちゃんを出産した。Aさんは産後1週で退院した。

  1. 心疾患の児を持つ親の会に参加することを勧める。
  2. 病児・病後児保育事業ができる保育所を紹介する。
  3. セカンドオピニオンを受けることを勧める。
  4. 入園時期を遅らせることを提案する。

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第106回 保健師国家試験 午前

問50 Bさん夫婦に保健師が勧める内容で適切なのはどれか。

以下の前提文を読んで、問いに答えよ。

前提文

大規模災害が発生し、市内に避難所が開設された。

被災後3日、A避難所には 300人が避難しており、市保健師1人が配置されている。Bさん(85 歳、男性)は、脳梗塞の既往があり、右片麻痺で杖歩行である。要介護1の認定を受けている。

Bさんの妻が「夫はトイレが心配で、ほとんど眠れていないようです。そのせいか時々私のことが分からなくなります」と保健師に話した。

  1. 福祉避難所への移動
  2. パンツ型おむつの利用
  3. 特別養護老人ホームへの入所
  4. A避難所内のトイレに近い場所への移動

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