問41 地震発生30分後に、町の防災マニュアルに基づき、A町の保健師のうち1人が救護所となっている小学校に駆けつけることができた。この保健師の対応で最も適切なのはどれか。
前提文
人口約1万人のA町は、後期高齢者が約3割を占める。町内に集落が点在しており、集落ごとに自治会の活動が活発である。
休日の昼間、A町を震源とする震度6強の大規模な地震が発生した。建物の倒壊が見られ、下敷きになっている住民もいるとの情報があった。役場から約5kmの距離にある小学校に救護所が設置された。
- 近隣住民へのボランティアの依頼
- 小学校の養護教諭への連絡
- 必要な医療物品の準備
- 県保健師への応援要請
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問42 地震発生当日に町内に避難所が設置された。1週後、町民の半数が避難所で生活を送っている。 県外から派遣された医療チームが避難所での健康管理を行っている。 このときのA町保健師の活動で優先度が高いのはどれか。
前提文
人口約1万人のA町は、後期高齢者が約3割を占める。町内に集落が点在しており、集落ごとに自治会の活動が活発である。
休日の昼間、A町を震源とする震度6強の大規模な地震が発生した。建物の倒壊が見られ、下敷きになっている住民もいるとの情報があった。役場から約5kmの距離にある小学校に救護所が設置された。
- 避難所で傷病者の処置を行う。
- 町外への避難者の安否確認を行う。
- 避難所の高齢者の介護予防を行う。
- 避難所の要援護者の搬送先を検討する。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問43 地震発生から2か月が経過した。小学校の近くに仮設住宅が設置され、避難者の大半が移った。住民の5割は自宅、4割は仮設住宅、1割は避難所で生活している。このときのA町保健師の活動で最も適切なのはどれか。
前提文
人口約1万人のA町は、後期高齢者が約3割を占める。町内に集落が点在しており、集落ごとに自治会の活動が活発である。
休日の昼間、A町を震源とする震度6強の大規模な地震が発生した。建物の倒壊が見られ、下敷きになっている住民もいるとの情報があった。役場から約5kmの距離にある小学校に救護所が設置された。
- 町外施設に移った要介護者を訪問する。
- 避難所の住民の自治組織の立ち上げを支援する。
- 各集落の自治会長から住民の生活状況の情報を得る。
- 仮設住宅の住民に対して役場で運動教室を開催する。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問44 市内の肺がん検診の状況について正しいのはどれか。
前提文
人口5万人の市。市の人口は平成20年度以降は変化はない。市はA、B及びCの3つの地区からなり、肺がん対策として検診の受診率の向上に取り組んでいる。
市の肺がん検診は、平成26年度まではA地区の保健センターで行う集団検診のみであったが、平成27年度からはB地区にある病院でも検診を行っている。各地区の肺がん検診の受診者数および対象者数を表に示す。
- 検診実施施設が増えた後、市全体の検診受診率は増加した。
- 検診を実施している病院がある地区の対象者数に変化はない。
- 平成27年度の市全体の人口に占める検診対象者の割合は50%以上である。
- 市全体の検診受診率は平成24年2012年のがん対策推進基本計画の目標値を上回っている。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問45 C地区の地域診断を行ったところ、胃がん検診と大腸がん検診は肺がん検診より受診率が高く他の地区とも差がないことや、他の地区より喫煙率が高いことが分かった。 また、過去10年間の肺がんによる死亡者18人のうち、肺がん検診の受診歴のない者が6人であった。 C地区の肺がん検診の受診率向上を目指して取り組む事業として優先度が高いのはどれか。
前提文
人口5万人の市。市の人口は平成20年度以降は変化はない。市はA、B及びCの3つの地区からなり、肺がん対策として検診の受診率の向上に取り組んでいる。
市の肺がん検診は、平成26年度まではA地区の保健センターで行う集団検診のみであったが、平成27年度からはB地区にある病院でも検診を行っている。各地区の肺がん検診の受診者数および対象者数を表に示す。
- 胃がん検診と同日での肺がん検診の実施
- がんの緩和ケアに関する講演会の開催
- がん登録事業の協力病院の拡大
- 肺がん検診の追加開催
- 禁煙教室の実施
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問46 感染が拡大した理由として最も可能性が高いのはどれか。
前提文
A市内にある、特別養護老人ホームを併設する病院から「特別養護老人ホームの入所者から消化器症状を訴える者が多発し、検便した結果、腸管出血性大腸菌が検出された」と1月24日に保健所に報告があった。
保健師が調査したところ、週に1回、病院の医師が特別養護老人ホームの入所者の健康状態を確認していたことが分かった。
看護・介護職員および調理従事者は、特別養護老人ホームと病院とでそれぞれ別の職員を雇用しており、施設間での行き来はなかった。
給食は同じ食材を用い同じ方法で調理していたが、給食施設はそれぞれ独立していた。1月の発症日別の発症者数を表に示す。
- 不適切な調理方法
- 病院の入院患者による媒介
- 原因菌による給食食材の汚染
- 特別養護老人ホームの看護・介護職員による媒介
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問47 今後の感染拡大を防止するために必要な措置のうち、検便の対象者として優先度が低いのはどれか。
前提文
A市内にある、特別養護老人ホームを併設する病院から「特別養護老人ホームの入所者から消化器症状を訴える者が多発し、検便した結果、腸管出血性大腸菌が検出された」と1月24日に保健所に報告があった。
保健師が調査したところ、週に1回、病院の医師が特別養護老人ホームの入所者の健康状態を確認していたことが分かった。
看護・介護職員および調理従事者は、特別養護老人ホームと病院とでそれぞれ別の職員を雇用しており、施設間での行き来はなかった。
給食は同じ食材を用い同じ方法で調理していたが、給食施設はそれぞれ独立していた。1月の発症日別の発症者数を表に示す。
- 病院の医師
- 病院の入院患者
- 特別養護老人ホームの入所者
- 特別養護老人ホームの調理従事者
- 特別養護老人ホームの入所者への面会者
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問48 Aさんは姉との2人暮らしを開始した。退院から7日後の初回の家庭訪問の目的として適切なのはどれか。
前提文
Aさん(50歳、女性、未婚)。28歳のときに統合失調症と診断され、43歳から7年間精神科病院に入院していた。
両親は7年前に相次いで他界し、家族は姉(55歳、未婚)のみである。Aさんの病状が安定したため、Aさん姉妹は一緒に暮らすことを希望した。
退院前に、病院内で地域の支援関係者を集めた会議が開かれ、Aさん姉妹も参加した。その際、姉が「妹と離れて暮らしていた期間が長いので不安はありますが、一緒に暮らせるのはうれしいです」と語っていた。
退院後は市の保健師が家庭訪問することになった。
- 病院での退院指導内容の確認
- 就労移行支援サービス利用の勧奨
- 自宅での生活への適応状況の把握
- Aさん宅周辺の住民同士の交流状況の把握
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問49 初回訪問日の2週後に2回目の訪問を予定していたが、訪問予定日の3日前に、Aさんの姉から保健師に電話があった。 姉は「一緒にしようと促しても妹は家事をしたがらず、何でも私に頼ってきます。私はイライラして、妹と口論になることが増えてきました。私自身、3、4日前から食欲がなく、体がだるいため家事をするのも大変です。このまま妹との生活を続けることに自信がなくなりました」と話した。 このときの姉への助言として適切なのはどれか。
前提文
Aさん(50歳、女性、未婚)。28歳のときに統合失調症と診断され、43歳から7年間精神科病院に入院していた。
両親は7年前に相次いで他界し、家族は姉(55歳、未婚)のみである。Aさんの病状が安定したため、Aさん姉妹は一緒に暮らすことを希望した。
退院前に、病院内で地域の支援関係者を集めた会議が開かれ、Aさん姉妹も参加した。その際、姉が「妹と離れて暮らしていた期間が長いので不安はありますが、一緒に暮らせるのはうれしいです」と語っていた。
退院後は市の保健師が家庭訪問することになった。
「Aさんの再入院を考えてみましょう」
「Aさんの主治医に対応を相談してみましょう」
「食欲不振などの症状は一時的なものなので心配はいりませんよ」
「Aさんとの口論を近所の人たちに聞かれないように注意しましょう」
▶︎ 国試過去問の解答&解説
問50 確認する症状として優先度が高いのはどれか。
前提文
Aさん(59歳、女性)。夫(66歳、無職)と人暮らし。市の健康相談に参加したAさんは、ふらつきがあり歩行が不安定であった。
相談に対応した保健師に対して「歩き出しがうまくできないし、思うように体が動かず困っています」とAさんは話した。
保健師はAさんの訴えなどから神経変性疾患を想定し、Aさんの他の症状について確認することにした。
- 耳鳴の有無
- 振戦の有無
- 視野欠損の有無
- 手足の浮腫の有無
▶︎ 国試過去問の解答&解説
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